神戸市は，日本のほぼ中央に位置しており，国際港湾都市として，古くから外国の様々な文化を受入れ，異国情緒あふれる洗練された街並みが形成されてきました。南部は瀬戸内海に面し，中央部には東西に六甲山系（最高位931.3m）が走っており、海と山に囲まれた美しい自然にも恵まれています。また、地場産業から先端産業まで幅広い分野にわたる産業が発達しており、陸・海・空路の全ての交通機関の要路となっていることから，多くの外資系企業が集積しています。神戸市は、住みやすく働きやすいまちとして多くの外国人の方から高い評価を受けています。

基本情報

沿革

神戸は，気候が温暖で、十分な水深がある天然の良港に恵まれているため，気候が温暖な天然の良港に恵まれ，古くから中国大陸や朝鮮半島との交易が始まり、平安時代（794年-1192年）末期には，平清盛が「大輪田の泊」（神戸港の古代呼称）を改修し，中国（宋）と盛んに貿易を行いました。

日本は江戸時代（1603年-1868年）に鎖国政策をとりましたが，その間も，神戸は瀬戸内海航路や北前船などの国内の海上交通の要所として栄えました。また，江戸時代には酒造りに適した自然環境を活かして日本酒造りが盛んになり，現在でも数多くの大手酒造メーカーが並び，国内最大の清酒生産量を誇っています。

1868年1月1日には神戸港が開港され，これより神戸は国際港湾都市として発展してきました。開港と同時に外国人居留地が設けられ，日本における外国文化の窓口として，国内に外国文化を発信する役割を果たしました。開港後、機械・造船・鉄鋼などの重厚長大産業や洋服・家具・洋菓子・靴・食品などの地場産業が発達していきました。

1995年1月17日午前5時46分には、マグニチュード7.2の直下型地震が神戸を襲いました。この地震により、市内で約4600人の死者・行方不明者が発生し，多くの建物や都市インフラが壊滅的な被害を受けるなど，未曽有の大災害となりました。しかし，市民・事業者・行政が力を合わせて，早期の復旧を成し遂げ，現在は防災に優れたまちとして蘇りました。

震災後，1998年より神戸経済の復興のため，医療産業都市構想を打ち出し、研究機関や企業の誘致を進め，現在では国内最大のメディカルクラスターが形成されています。2006年には神戸空港が開港し，国内外からのアクセスがさらに便利になり，多数の企業が集積するとともに，豊富な観光資源と魅力的な食文化は，国内外からの多くの観光客を魅きつけています。

産業

神戸の産業は神戸港を軸に発展を遂げてきました。造船，機械，鉄鋼などの重厚長大産業のほか，洋服・ケミカルシューズ・真珠・洋家具・コーヒー・洋菓子・清酒といった地場産業も盛んです。

近年は，医療関連産業の集積を図る「神戸医療産業都市」のプロジェクト推進や、汎用スーパーコンピュータである「京」の稼働など、先端技術を活用した新たな産業分野の育成と既存産業の高付加価値化に力を入れています。

将来的には、世界最高水準のスーパーコンピュータ・ポスト「京」の開発、航空宇宙関連産業、次世代のクリーンエネルギーである水素エネルギー関連産業の育成など、新産業の更なる創造への取り組みも始めています。

国際交流

神戸は，国際港湾都市として，早くから海外都市との友好交流に取り組んできました。

姉妹都市・友好都市

親善協力都市

姉妹・友好港